業務内容(制震構造)

はじめに

制震構造とは、柱・梁などの主架構に加えて、地震のエネルギーを吸収する部材(制震部材)を取り付けた構造をいいます。
制震部材には、極低降伏点鋼と呼ばれる特殊な鋼材や、オイルダンパーなどが広く用いられています。制震部材が先に降伏して地震エネルギーを吸収することにより、大地震時にも建物を支える柱・梁が損傷しない設計が可能です。自動車のバンパーを想像していただくと良いです。

設計について

近年の大規模な事務所系超高層ビルでは、その8〜9割に制震が採用されています。制震ダンパーにはオイルダンパーや鋼材系ダンパーなどがありますが、揺れの緩和(加速度低減)や、建物変形の抑制(層間変形低減)など、目的に応じて、制震装置の特性を活かした設計を行います。近年、注目されている「長周期地震動」の対策にも有効で、大阪府咲洲庁舎(地上55階建て、旧ワールドトレードセンター)超高層ビルの長周期地震動対策・耐震改修に、制震装置としてオイルダンパーと鋼材系ダンパーが採用されました。
制震は「制振」と書かれる場合は、地震のみでなく、風ゆれや交通振動、歩行時の床振動などを低減する技術を含みます。

制震用オイルダンパーの構造

制震用オイルダンパーの構造

出典:日立オートモティブシステムズ(株)
※イラストの二次使用禁止

制震用オイルダンパーの設置例

制震用オイルダンパーの設置例

出典:日立オートモティブシステムズ(株)
※写真の二次使用禁止